このシリーズでは、数学の研究環境を整えていった過程を順番に記録しています。
前回は【方針転換(壊さない環境設計へ)】について書きました。まだの方は、先にこちらからどうぞ。
VirtualBoxを導入
第5回で方針を見直し、OSと分離された環境を作るためにVirtualBoxを使うことに決めました。ここからは、実際にその環境を構築していきます。
まずはVirtualBoxをインストール。
これは通常のアプリケーションのインストールと同じで、特に問題なく完了しました。
この時点で、前回のようにOSの深い部分に影響する操作はしていないという安心感がありました。
その後、UbuntuのISOイメージをダウンロード。
Linuxディストリビューションはいくつか選択肢がありますが、今回は情報量が多く安定しているUbuntuを選びました。
仮想マシンを作成
VirtualBoxを起動し、新しい仮想マシンを作成しました。この段階で設定した主な項目は以下の通りです。
- メモリ(RAM)の割り当て
- CPUコア数
- 仮想ディスクの容量と形式
このあたりはChatGPTに相談しながら決めました。
最初はどの程度割り当てればよいのか分からなかったため、「研究用途として無理のない範囲で」という基準で設定しました。
特に印象的だったのは、これらの設定がすべて「仮想環境の中で完結している」という点でした。
つまり、ここでどんな値を設定しても、Windows本体の構成が直接変わるわけではありません。この時点で、WSLのときとはまったく違う安心感があります。
Ubuntuをインストール
作成した仮想マシンにUbuntuのISOをセットし、インストールを開始しました。インストール自体はGUIベースの対話形式で進み、次のような設定を行いました。
- 言語設定
- キーボード設定
- ユーザー名とパスワード
- インストール方法(標準構成)
この部分は特に大きなトラブルもなく進みました。むしろ、想像していたよりも分かりやすく、「これなら問題なく進められる」という感触がありました。
インストールが完了し、再起動後にUbuntuのデスクトップが表示されたときには、ようやく「Linux環境が手に入った」という実感がありました。
この時点での状態を確認しました
ここまでで、最低限の環境は整いました。具体的には、
- Ubuntuが仮想マシン上で起動する
OS上でOSが動くというのが面白い。 - デスクトップが表示される
割と見慣れたGUI。 - ターミナルが使える
という状態です。
ただし、この段階ではまだ「動く」だけであり、「使える」とは言えない状態でした。実際に触ってみると、いくつか不便な点がすぐに見えてきました。
いつも当たり前にあるものが使えなくなると気づく利便性
最初に気づいたのは、コピー&ペーストがうまくいかないことでした。
Windows側でコピーした内容をそのままUbuntu側に貼り付けることができず、コマンドの入力がかなり不便でした。
また、マウスの挙動にも違和感があり、ウィンドウの外にカーソルを移動させる操作などがスムーズにできませんでした。
この時点で、「環境は起動したが、そのままでは作業効率が悪い」という状態でした。
ここでの認識
この段階での認識は次のようなものでした。
- 環境は構築できた
- しかし、まだ実用レベルではない
- もう一段階の設定が必要
つまり、環境構築は「インストールして終わり」ではなく、実際に使える状態まで持っていく必要があるということに気づきました。
次に何をする必要があるか
この問題についてChatGPTに相談したところ、仮想マシンの操作性を改善するために「Guest Additions」というものを導入する必要があることが分かりました。
これは、
- クリップボードの共有
- マウスの統合
- 表示の最適化
などを行うための追加コンポーネントでした。
ここでようやく、「VirtualBoxの環境はそのままでは不完全であり、追加の設定が前提になっている」ということを理解しました。
次回は、【環境を「使える状態」にする】について書きます。
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