今回は、作品全体の読みやすさと、公開に向けた基礎部分の整理を中心に進めました。
新しい要素を大きく追加したというよりは、これまで積み上げてきたシナリオや演出を、実際に遊んだときにより自然に伝わる形へ整えていく作業が中心です。見た目には地味かもしれませんが、作品の完成度を底上げするうえでかなり重要な工程だったと感じています。
目次
シナリオ内のルビ調整を進めました
今回、特に大きかったのはシナリオ内のルビ調整です。
固有名詞や世界観用語、技名など、この作品では初見だと少し読みが止まりやすい語がどうしても出てきます。そういった部分を見直しながら、必要な箇所にルビを付けていきました。
途中では、辞書的にまとめて管理する方法も試していました。ただ、最終的には表示の安定性を優先して、通常のルビ記法を使う形に落ち着いています。実際に表示させたときの崩れにくさや、後から見直すときの扱いやすさを考えると、今の形が一番安定していると判断しました。
また、単にルビを付けるだけではなく、表示位置も気になっていたため、その調整もあわせて行っています。行間や見た目のバランスも含めて確認しながら整えていったことで、文章としての読みやすさはかなり良くなってきたと思います。
ルビは「付けすぎない」バランスを意識しています
ルビは便利ですが、何でもかんでも付ければよいわけではないとも感じています。
読みを補助できる一方で、付けすぎると画面がにぎやかになりすぎたり、作品の雰囲気を崩したりすることもあります。そのため今回は、とにかく全部にルビを付けるのではなく、「ここは補助した方が読みやすい」と思える語を中心に調整しました。
特に後半は、設定用語や重要語が重なる場面も多くなってくるので、そのあたりで読者の負担を少しでも減らせるよう意識しています。必要なところにはしっかり補助を入れつつ、過剰にはしない。そのバランスにかなり近づけたのではないかと思っています。
作品の空気を壊さずに読みやすさを上げる、という意味では、今回かなり手応えのある調整になりました。
画面まわりの基礎部分も確認しました
あわせて、画面まわりの確認も進めました。
セーブ枠やオプションへの導線、フルスクリーン時の見え方など、本編の内容以外の部分についても一通り確認しています。こうした箇所は、制作中だと後回しになりがちですが、実際に遊ぶときの快適さに直結する部分でもあります。
現状では、イベントCGやBGMの厚みといった「作品としての華」はまだこれからです。ただ、少なくとも一本のノベルゲームとして最低限遊べる状態にはかなり近づいてきたと感じています。プレイの土台になる部分は、だいぶ安定してきました。
派手な見せ場はまだこれから整えていく段階ですが、まずは安心して遊べる形を作ることが大事だと思っているので、その意味でも今回の確認は大きかったです。
作業環境や管理用データの整理も進めました
制作のしやすさという意味では、周辺環境の整備も進めました。
管理用データや作業ファイルを見直して、ゲーム本体には不要なものを作業用フォルダへまとめています。後から整理しやすい状態にしておくことで、制作が進んでファイル数が増えても混乱しにくくなります。
さらに、作品名やキャラクター名をまとめて変換しやすくするために、ATOK向けの単語登録用ファイルも作成しました。こういった部分は一見すると地味ですが、実際には制作効率へかなり影響します。特に名称の統一や入力の手間削減は、シナリオ修正や資料作成を続けるうえでじわじわ効いてくる部分です。
今の段階でこうした環境を整えておけたのは、かなり良かったと思っています。作品そのものを作る時間を増やすためにも、周辺の作業負荷はできるだけ減らしておきたいところです。
次はいよいよイベントCG制作に入っていきます
そして、ここからの大きな工程はいよいよイベントCGです。
今後はイラスト用のテンプレートを整えたうえで、見せ場になるシーンのCG制作に入っていく予定です。技の発動シーン、感情の山場、物語上の重要な開示シーンなど、差し込む候補もかなり見えてきています。
この段階でシナリオやルビ、基礎表示の調整を進めておいたことで、CG制作にも入りやすくなった実感があります。どこが重要な場面なのか、どこを絵として強く見せたいのかが、以前よりはっきりしてきました。
イベントCGは作品の印象を大きく左右する部分でもあるので、ここからは見せ方の面でも一段階進めていきたいと思っています。
少しずつ「制作中」から「遊べる作品」へ近づいています
全体として今回は、作品を仕上げに向けて一段階安定させた回だったと思います。
派手な追加こそ少なかったものの、読みやすさ、表示の安定性、操作まわり、作業環境の整理といった、完成に向けた土台づくりをかなり進めることができました。こうした部分が整ってくると、単なる制作途中のデータではなく、少しずつ「遊べる作品」に近づいてきた実感があります。
まだまだやることはありますが、着実に前へ進んでいます。次の進捗では、イベントCGまわりを中心に、もう少し作品としての見せ場を強めていければと考えています。
鯛焼ぷろじぇくと。Official Website