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第22回「CloudLaTeXをVSCodeで使える環境を構築したものの……」

VSCode(Visual Studio Code) で CloudLaTeX のプロジェクトを扱えるようしたことを以前報告しましたが、結局の所何の意味があったのだろうかと疑問に思ったのでそれについて書きます。

ただ、僕はまだLaTeXを使う作業をほとんど行っていないので、今後考えが変わることは大いにあると思いますが。

1. CloudLaTeXとは

CloudLaTeX は、Webブラウザ上で LaTeX を編集・コンパイルできるサービスです。オンライン上で手軽に文書を作成・共有できる点が特徴で、LaTeX の環境構築をしなくてもすぐに使い始めることができます。

2. VSCode で CloudLaTeX を使うメリット

CloudLaTeX をそのままブラウザで使うのではなく、VSCode を通して作業する最大のメリットは「ローカルのエディタで編集できる」ことにあります。

  1. オフラインでの作業が可能
    VSCode 拡張機能などを利用し、CloudLaTeX と同期しておけば、トークンが有効な間はインターネット接続がなくてもローカルファイルとして作業を進めることができます。
  2. ローカル開発の拡張機能が利用できる
    VSCode にはコード補完やデバッグなど、豊富な拡張機能があります。LaTeX 統合拡張や、Snippets、Lintツールなどとの組み合わせで作業効率がさらに向上する可能性があります。
  3. キーボードショートカットや設定のカスタマイズ
    ブラウザ上のエディタと比較すると、VSCode ではキーバインドやテーマ、各種設定を細かくカスタマイズできます。

3. デメリット:トークン切れによる再生成が必要

一方で、VSCode で CloudLaTeX を利用する場合、一定期間が経過すると「トークンの有効期限」が切れてしまいます。そのため、継続的に作業するうえでは下記のような手間が発生します。

  • トークンが切れた際に再度ログインやトークン再生成の手順を踏む必要がある
  • 作業途中でもトークンが期限切れになった場合、オンラインに戻って再度トークンを取得しなければならない

まあこれは他のネットサービスでもあることなので煩わしさをこれに感じるのはどうかと思うのですが、一応デメリットなのかなという感じです。

4. オフライン作業の必要性と運用の考え方

VSCode + CloudLaTeX の組み合わせは「オフライン環境でも編集したい」場面では有用です。
しかし、実際にオフライン作業をほとんどしない場合は、CloudLaTeX のブラウザ上だけで作業するほうが手軽です。
特に、他の共同執筆者やチームメンバーと同じファイルをリアルタイムで編集・共有する場合は、ブラウザ版の CloudLaTeX のメリットが大きいです。

4.1 オフライン作業をあまりしない場合

  • ブラウザで CloudLaTeX を開くだけなので手軽
    トークンの心配もなく、すぐに作業開始・コンパイルができます。
  • 共同作業がスムーズ
    ブラウザ上で共同編集できるため、メンバー間でコンフリクトが起こりにくいです。

4.2 どうしてもローカルでの作業が必要な場合

  • 長時間の移動時・Wi-Fi が不安定な場所での作業
    トークンが有効な間はローカルにファイルがあるため、オフラインでも編集作業を進められます。
  • VSCode の拡張機能や設定を最大限活用したい
    LaTeX 補完やライブプレビューなど、ローカルならではのワークフローを作れます。

5. まとめ

  • VSCode で CloudLaTeX を使うとローカル環境のメリット(オフライン作業や拡張機能)を得られる一方、トークンの再生成が必要になるなどの手間が発生します。
  • もしオフライン作業の機会が少なく、共同編集がメインであれば、ブラウザ上の CloudLaTeX だけで十分事足りるケースが多いでしょう。

おそらく、基本的にオンラインでしか作業しないと思うので、VSCodeでの作業は何かあったときのオフライン用になるのかなと思います。
ただ、VSCodeにはLaTeX Workshopという拡張プログラムがあるので、これを使うとよく使いそうな表現などを簡単に挿入できたりするので便利です。

LaTeXの使い方を覚える、という意味ではCloudLaTeXで作業するのが良いのかなという反面、利便性はVSCodeの方が良いかもとも思うところ。

結論として、基本はCloudLaTeXをブラウザで使いますが、VSCodeの方にも利点があるということが分かったので、まあこの環境構築は無駄では無かったのかなと思いました。

LaTeXにも色々種類があるようですし、その辺りも学んでいきたいところですね。

ところで、放送大学の科目には「日本語アカデミックライティング」という科目があります。
僕は来期にこれを受ける予定ですが、授業自体は先取りで視聴しています。
正直言葉の扱いには子供の頃からかなり気を使ってきたので、その辺に関しては知っていることばかりというか、改めて学ぶまでもない感じの内容です。

しかし、この科目には研究論文を作成するのあたっての内容も含まれているため、LaTeXなどにも触れるようですし、論文検索の方法なども学ぶことが出来ます。

論理的記述に関しては、学ぶまでも無いと考えていた僕でも、論文関係のトピックは興味深いなと視聴しています。
研究に興味があるなら、必須の科目かも知れませんね。