過去に書いた作画コストの記事がよく読まれているようなので、関連して創作全体におけるコストの低減について書いてみようと思います。
創作において、コストの低減は必須事項だと考えます。
それはリソースが限られるからです。リソースには創作するためにかかるもの、つまり時間や労力などと、創作物そのものの容量や処理に関わるものがあります。
いずれもリソースが限られる以上、削減は必須です。
しかしながら、コスト削減は必ずしも妥協というわけではありません。削減することで良くなることも多くあるのです。
創作時間を短縮するために
創作において最も貴重なリソースは時間です。時間を短縮するためには、以下の方法があります。
- ツールの活用
- スケジュールの設定
- アウトラインの作成
などでしょうか。
ツールの活用は非常に有効です。
無料で素晴らしいツールも多いですが、場合によっては有料のものをおすすめします。
単に有料であれば良いというものでもないのですが、それなりに信頼できるメーカーの有料ツールは有用であり、かなり利便性が向上すると思います。
お金がかかるものではあるのですが、それに見合った価値は充分にあるものが多いです。
僕が使っているものだと、イラストに関してはペイントツール。
有名なものがいくつか思いつくかと思いますが、それぞれ特徴があるので吟味して考えると良いでしょう。
僕は複数使い分けていますが、主にCLIP STUDIO PAINTを使っています。
アップデートも活発な良いツールです。
後はテキストエディタなんかもシナリオ作成に使っていますね。
テキストエディタは無料のものを使っていますが、変換にATOK(有料)を導入しています。
後はゲーム制作関連だと、作曲からエフェクト作成に至るまで有料ソフトを多く使っています。
それなりにお金がかかりますが、個人でゲーム制作の環境を整える事ができるのは素晴らしいことです。
創作物の容量を減らすために
創作物そのものの容量を減らすためには、以下の方法があります。
- 簡潔な表現の使用
- キャラクターの設定の簡略化
コスト削減によるメリット
コスト削減には、以下のようなメリットがあります。
- 創作に費やす時間や労力が少なくて済むため、次のプロジェクトに取りかかることができます。
- 容量が小さくなることで、読者にとっても読みやすくなります。
- シンプルな表現や設定になることで、ストーリーやキャラクターの魅力がより際立つようになるかもしれません。
コスト削減のメリットはこんな感じですね。
まずは作品を完成させなくてはなりません。
その上で、時間や労力を減らすのは必須事項だと思いますね。
あと、内容に関しても複雑だったり長くしたりすればその分素晴らしいということはありません。
であればほとんどの作品が長編になってしまうでしょう。
長編も短編もそれぞれの良さがあります。
ただ、容量の少ない作品を水増ししたような作品は避けるべきでしょうから、洗練させるという意味でコスト削減は効果的だと思います。
妥協することなく、コスト削減を実現する方法
コスト削減を実現するためには、妥協することなく、創作物の質を維持する方法があります。
- 代替案の検討
- 要素の統合
- ストーリーボードの作成
妥協ではないコスト削減。
この辺りは泣く泣く削減する部分との兼ね合いで難しいポイントですが、それでもコスト削減をしようと考えている時点で、作品に対してより考えているといっても良いでしょう。
なんだかんだ言って、限られた中で工夫した作品ほど、魅力が高いものになるのではと思ったりします。
まとめ
創作においてコスト削減は欠かせないものですが、必ずしも妥協とは限りません。
時間や容量などのリソースが限られている中で、質を維持しながらコスト削減を実現するためには、代替案の検討や要素の統合、ストーリーボードの作成などの方法があります。
これらを上手に活用することで、より効率的かつ高品質な創作を行うことができます。