今回はタイトルの通り、「熱意と健康とゲーム制作」について語ります。
これは当時、創作の進捗が芳しくなかったときに書いたものですね。
ゲーム制作にかかわらず、創作の原動力となるのは熱意。
そう、パッションです。
こういうものが作りたい、届けたいという気持ちが創作意欲を生み出す。
しかしながら、どれだけ意欲があっても理想通りに行かないのが創作というもの。
そこを少しずつ理想に近づけてゆくマネジメントも、創作の醍醐味ではあるのですが、苦しいところでもあります。
大抵は技術と経験の不足から来るものが多く、元々ある能力だけで創作をするという機会は少ないのではないかと思います。
何かを作る度に、何かを学び習得していく。
そういうプロセスが、自然と生まれるのではないかと。
そして、今回話したいのは、その学ぶプロセスではなく、学ぶプロセスに影響する要素のことです。
それは、「健康」です。
「時間」という答えも間違いではないのですが、「創作と向き合うとこの出来る時間」を捻出するためには、結局「健康」でなくてはならないので、今回は健康の重要性について考えていきます。
健康に関しては、肉体的健康と精神的健康の二つがあると考えます。
当時私は、うつ病を患っていましたので、精神的健康という部分においても色々と学んだこと・経験したことがあるのですが、それについてはまた別の記事で発信する予定です。
今回は、肉体的健康をメインとして語ります。
創作をしていくと、ずっと作業に没頭してしまうケースがあるかと思いますが、人間は機械ではないので、肉体というものに縛られている以上、疲労が蓄積します。
すると、パフォーマンスが低下し、それが継続するとやがて創作意欲そのものが低下してしまうのです。
「創作=疲れる」というイメージが優位に働いてしまうのと、肉体的疲労が重なることで深刻化し、いわゆる停滞、「進捗ダメです」状態に突入してしまい、悪循環から抜け出せなくなってしまいます。
これは若い方だと気にせず創作ライフを送れるのかもしれませんが、二十代半ばを過ぎたあたりからは注意が必要になると思います。
若き頃のバイタリティは、いま思い返すと異常を通り越して狂気だと思う。
「創作頑張る」→「疲れる」→「疲れてやる気でない」→「創作も停滞する」→「つまらない」→「やる気でない」
って感じになってしまうと、どこかで断ち切らなくては先に進めません。
更に、この流れに自己否定なんかも加わると、精神的健康が脅かされ、生きる意欲すらも低下してしまいます。
極端かもしれませんが、案外創作と向き合う人は創作自体が精神状態を悪化させるトリガーとなるケースも少なくないのではないかと思います。
おや、肉体的健康の話と言いながら、また少し精神面の話を含めてしまいましたね。
まあ病は気からと言いますから、完全に独立したものとして話すのは難しいということでしょうか。
気を取り直して、まず肉体的に疲れたら単純に休むべきだと思います。
精神的にはすごく元気で、肉体に無理をさせられる余裕がある場合も、ある程度ルールを決めて身体を休める。
それを習慣化させることによって、長期的には健康で熱意に溢れたゲーム制作が出来ると思うのです。
特に睡眠と運動は重要視すべきだと実感します。
当時私は時間さえあれば眠っておりまして、いわゆるロングスリーパーなのですが、ロングスリーパーという範疇を超えた睡眠をとっていたわけです。
すると、頭がぼ~っとした状態が常習化し、腰痛なども生じてQOLがどんどん低下していったのです。
この時もゲーム制作をしているつもりでいましたが、進捗はほぼゼロといっていいでしょう。
散々たるものです。
もしかすると、これは珍しいケースなのかもしれません。
一般的には睡眠時間が少ない人の方が多いのかも(特に日本においては)。
睡眠時間は短すぎても長すぎても健康に悪影響だとするデータもあるようです。
一応、最適な睡眠時間を主張するデータもあるのですが、私個人としては、全ての人にそれが適合するとは考えません。
仮にそうだったとしても、実際に自らの身体でテストしてしまえば良いだけの話だと思うのです。
研究論文におけるそれは、母集団が大きい場合でも結局傾向を捉えるものなので、自分でデータがとれるならそちらを元に睡眠時間を調節すべきかと。
手間がかかるなら別ですが、睡眠時間を変えたときに自分の身体にどのような影響が出るのかテストするのはそう難しくはないと思うのです。
ただ、当たり前に自然とやっている睡眠という行動について、そこまでやろうという意識になりにくいというのもあるのかもしれませんが。
出来るなら試していただきたいと思います。
また、単純に睡眠時間だけで検証するのではなく、その時の疲労度合いや外部環境なども考慮していくと、ベストな睡眠のとり方が見えてくるかと思います。
あと先ほど申し上げた運動も睡眠と切り離せないものだと考えます。
個人的に、適度な疲労が睡眠の質を上げると思っていて、ただ単に休み続けても体調が改善しないのは、この辺りのメリハリがないからだと思うのです。
時折私がTwitterで呟いているのですが、元気を出すためには元気が必要ということです。
これ単純に考えると、元気のない人は一生元気になれないみたいに思うかも知れませんが、そうでもありません。
休むことで得られる元気も少なからずありますし、ただここで言う元気を出すための元気というのは、頑張るぞっと思うための元気といった感じです。
人間、動き出してしまえば案外動けるものなのですが、そのきっかけとなるものがないとどこまでも停滞してしまったりするので、フットワークの軽さ、とりあえず動き出す習慣を身につけると、活動的になりやすいのかなと思います。
正直、健康に関する課題は永遠の課題でもあるので、私も真剣に取り組みだしたのはわりと最近です。
でも少しは良くなってきているのかなと感じる今日この頃。
皆さんも、創作について考えると同時に、健康についても考える機会を設けてみてはいかがでしょうか?
とまあ、このように考えたりしているわけです。
正直このテーマに関しては、個別でもっと具体的に語りたいところなのですが、Rethinking記事ということで、ざっくり語らせていただきました。
それではまた次回、何か語るとします。