目次
はじめに
放送大学の放送授業を初めて視聴してみました。
今回は「初歩からの数学(’18)」の放送授業。
オンライン授業は10月から開始されますが、放送授業はすでに視聴可能なものもあるため、少し先んじて学習を進めています。
ここでは、初めての放送授業についての感想や、今後の学習の進め方について整理してみたいと思います。
放送授業というシステムについて
放送大学の放送授業は、テレビやラジオを通じて学ぶ形式で提供されていますが、オンデマンド視聴も可能なため、非常に便利です。
僕は全ての授業をパソコンで視聴する予定なので、パソコンがあれば視聴できる環境があるのは非常にありがたいですね。
このためにネット環境もより快適なものに変更したりしたので、その効果が実感出来てとても良いです。
(ネット環境の調整は、好きなVTuberの配信を快適に視聴するためでもあるのですが……いずれにせよ不便を感じていたので良い機会であったのは間違いないでしょう)(余談)
リアルタイムで授業を受ける必要がないため、自分のライフスタイルに合わせて学習を進められるのが大きな魅力です。
特に、時間に縛られない自由な学習スタイルは、忙しい社会人や多忙な学生にとって非常に有利だと感じました。
この新しい学び方は、これまでの対面型の授業とは異なり、自分のペースで進められることが大きなポイントです。
ですが、注意すべき点もあります。
それは自由に学べる代わりに、自分で計画を立てる必要があるということです。
僕はNotionで学習を管理していますが、そこで見えてくるのは結構頑張らないと充分な学びを得られないという現実です。
そこで重要になってくるのは必要な時間ですね。
というわけで、次に放送授業の配信動画について書いていきます。
視聴環境・再生速度の変更や一時停止機能について
実際に授業を受けてみないと分からない部分というのはあります。
さて、放送授業のGUIについてですが、基本的にシンプルで使いやすいものであるかと思います。
説明が無くとも簡単に操作できるでしょう。
再生速度ですが、オリジナルの速度の他、0.8倍と1.5倍の速度を設定可能です。
実際に使ってみましたが、結論としてオリジナルの速度で良いのではないかと思います。
まず、1倍以下の0.8倍速については試していないのですが、1倍の速度で講師の話が聞き取れるのであれば必要ないと思います。
もし、授業の進みが速いと感じても、その場合は一時停止をすれば良いだけのことです。
僕は1倍速で視聴していますが、結構ちょこちょこと停止して記述されている内容などを自分なりに理解出来ているか確認したりしています。
さて、次に1.5倍速ですが、正直1.5倍速でも容易に聞き取ることは出来、授業も理解はできるでしょう。
しかし、音声と映像のラグが生じたり、一時停止からの復帰やスキップ時に若干停止時のタイムラインからずれるなどの現象が見られました。
もしかしたら僕の環境だけの現象かも知れませんが。
ただ、最も重要なのは、やはり授業のライブ感を損なうということです。
放送授業は対面と違い動画配信という形ではあるのですが、結構ライブ感が強いです。
これについては後述しますが、たかが1.5倍速にするためだけにこれを損なわせるのはもったいないと思うのです。
あと、ネット環境についてですが、やはりそれなりに整えておくことをおすすめします。
ネットゲームで求められるような高速回線にする必要はありませんが、時間帯によって低速になる回線は控えた方が良いかと。
公式には、ADSL、CATV(ケーブル)、光回線などの高速回線(推奨:2Mbps 以上、必須:500kbps 以上)となっていますね。推奨:2Mbps 以上ならそこまで要求は高くないとは思いますが、安定しているに越したことはありません。
というのも、せっかく授業料を払っていても、視聴環境が整っていなければ不便だからです。
放送大学の授業料は比較的安い方だと思うので、その分ネット環境に費用をかけても良いのではと思います。
通信制大学は特にこの部分でネックが生まれてしまうともったいないと思います。
勉強の進め方について
次に、勉強の進め方についてです。
放送授業を受ける際、視聴しながらテキストを確認しようと試みましたが、スペースの確保や視点移動の点から困難であると判断しました。
よって、僕は授業を視聴しながらノートに必要な部分を書き留めるようにしました。
放送大学について調べた際、放送授業は最悪見なくていいとか、過去問だけやるとかいう情報もちらほら見かけました。また、ノートをとる必要はなく、テキストに直接記述するという方法も見かけました。
これも一つの方法ではあるのでしょう。
しかし、僕はノートをとろうと思います。
ノートをとることが推奨されないのは、テキストの内容が全てであり、それを書き写すような作業は無駄であるという部分から来ているのだと思います。
ですが、僕がノートに書くのは内容の一部であり、場合によってはテキストに書いていないないようだったりします。
どういうことかというと、授業の内容を自分なりの理解に導くためのヒントなどを記述しているわけです。
また、授業の中で生まれた疑問なども記述しています。
もちろんこれをテキストに直接書くことも出来るかも知れません。
しかし、その場合余白という制限が生まれ、記述の自由度が大きく低減してしまいます。
ですから、自由に記述できるノートを用意するのは僕にとっては必要なことだと判断しました。
とにかく単位さえ取れれば良いという場合は異なるのかも知れませんが、僕はしっかり理解し、大学院にも進みたいので妥協は出来ません。
さて、ノートへの記述についてですが、ちょっとした工夫もしています。
僕は、授業内で触れられた重要な用語や概念については、正確に理解できるよう努めています。
これは特に積み上げ型の科目では有効に働くと考えています。
というか、充分な理解の無いまま進めば、すぐに躓いてしまうでしょう。
また、各セクションごとに理解度を次の3段階で評価し、ノートに記録するようにしています。
- ⚪:充分に理解できた
- △:部分的に再度学ぶ必要がある、または個人的に分かりにくい部分があった
- ×:明らかに理解できていない。理解に必要な知識が不足している、または難解であると感じた
この評価をすることで、後で復習する際に自分の理解度が一目で分かるようになります。
これまで色々勉強してきた経験上、復習する際にどうしても全部に目を通そうとしてしまう癖があると気づいたので、充分に理解している箇所は除外して復習できるようにしておきたいと思ったのです。
また、このように評価すれば、一度学んで満足してしまうことを避けられると思います。
繰り返し学ぶことは内容を定着させるのに必要ですからね。
最近思うのです。
ただ理解しているだけで無く、それを活用する速度を上げることも重要だと。
テキストと授業内容はほぼ同じ内容がカバーされていますが、テキストには補足情報が含まれていることもあるため、授業後にさらっと読み直し、特に気になる部分があればじっくりと熟読するスタイルで進めていく予定です。これにより、授業視聴時に理解が不十分だった箇所を効率的に復習できるようにしています。
放送という形式ならではの要素
放送授業ならではの魅力として、視覚的な情報を活用できる点があります。
対面授業もそうだとは思うのですが、出欠確認などの煩わしさが無く、板書に相当するものも綺麗なので見やすいです。
また、今回はあまりありませんでしたが、科目によっては実験的なことをやられたりもするようなので、それを視覚的に確認することが出来るのは良いと思います。
講師+聞き手という形式の魅力
放送授業では、講師と聞き手が対話する形式が採用されており、これが授業を非常に分かりやすくしています。
聞き手が講師に質問することで、視聴者が疑問に思うポイントがタイムリーに解消され、授業に参加している感覚を得られます。聞き手が視聴者の代わりに質問してくれることで、まるで一緒に授業を受けているような親近感があり、より深く学習に没頭できました。
この聞き手の方の役割というのは結構大きいと思います。
一方的に講師が説明する授業を45分聞くのは結構体力が必要となります。
聞き手が問いかけや提案をするタイミングを設けることで、授業のリズムに変化が生じ、飽きにくくなるとともに理解度が増すと思います。
今回はまだ1つの科目しか受けていないので分かりませんが、おそらく聞き手がどういう人物になるのかという部分も、それなりに考えられているのだろうと思います。
今回はそれなりに専門的に数学を学んでいる学生の方でしたが、その分野に興味のあるアナウンサー的な方が担当されている科目もあったように思います。
放送授業ならではのエンタメ性
放送授業は、単なる学習コンテンツに留まらず、エンタメ要素も含まれているところが新鮮です。
講師が淡々と説明するだけではなく、時折ユーモアや視聴者を引き込む工夫がされており、飽きずに学習を続けられると思います。
今回の数学ではそういう要素は少ないのですが、色々と面白いことをしている授業があるという噂は聞いているのでとても楽しみです。
こうした工夫が、放送授業をただの「勉強」ではなく、学びを楽しむためのエンターテインメントに近づけていると感じました。
真面目に学ぶことも重要ですが、楽しさを見出すことが真面目さに反するとは思いません。
むしろ継続する手助けになるのではないかと期待しています。
対面授業に負けないライブ感
録画された放送授業ですが、講師と聞き手のやり取りにはライブ感があります。
TEDのような整った授業も魅力的ですが、ここで感じたライブ感というのは、音楽動画配信で有名なFirstTakeのようなライブ感です。
時折微妙な間があったり、たどたどしさのような部分があるのも必見です。
これは実際の対面授業であれば気まずい感じになるのでしょうが、放送授業だとなんだか微笑ましく感じます。
教授に対して怖いなという印象があったりしても、だんだん身近な存在に感じられてきます。
もちろんこれは、教授に馴れ馴れしく接しようとかそういう意味では無く、ちゃんと敬意は持ったままでです。
謎のエンディング映像
最後に、放送授業ならではの独特な要素として、授業終了後のエンディング映像が印象に残りました。
今回は、沖縄の美しい海を泳ぐカクレクマノミ(おそらく)の映像が流れました。
授業内容とは全く無関係ですが、不思議な癒しを感じるこの映像は、学び終えた後のリラックスした気分を演出してくれる役割を果たしているように思います。
授業後にふとした驚きやリフレッシュ感を与えてくれるこのエンディング映像も、放送授業ならではの楽しみの一つだと感じました。
これが毎授業あるのかは確認していませんが、放送大学は放送大学なだけに色々な綺麗な映像を所有しているのだろうと思います。
今後の学習の進め方と方針
これまでの感想を踏まえ、今後の学習は放送授業の特徴を活かして、計画的かつ効率的に進めていきたいと考えています。
授業視聴時にはノートに書き込み、理解度を整理しながら進めることを続けつつ、授業後にはテキストを補足的に活用してさらなる理解を深める方法を採用していきます。
放送授業を自分のペースで進めながら、徐々に学びを積み上げていく計画を立てたいと思います。
個人的にはまだまだ高校レベルでも学び切れていない部分があると思うので、それはそれで教材用意して学んでいますが、今後はその成果が大学での授業にも生きてくるだろうと思います。
また、自分の興味のある分野をもっと発掘していきたいですね。
色々専門書は買ってあったりするので(とはいえ入門レベルですが)、それも読み進めつつ頑張ります。
というわけで、今回は放送大学の放送授業を初めて視聴した感想などを書いてみました。
10月からは本格的に授業開始ですね。
今回入学された方、同じ自然と環境コースの方々など、一緒に頑張っていけたらと思うので、よろしくお願いします。