はじめに
『ボボボーボ・ボーボボ』は、その奇想天外なキャラクターや予測不可能なプロットで知られるギャグマンガです。
作中に溢れる澤井啓夫氏の天才的な発想は素晴らしいとしか言いようがありません。
多くの読者は、このマンガを手に取る際、「何も考えずに楽しめる」という期待を持っているでしょう。
しかし、実際に読み進めると、そうではない事に気づかされます。
日々の疲れを癒やすために手を出したものの、思いの外パンドラの箱のように恐ろしいものでした。
基本的なストーリー構造とその複雑さ
表面上は、主人公ボーボボが敵に立ち向かうというシンプルな構造を持っていますが、物語の展開はしばしば脈絡を欠きます。
このようなストーリーテリングは、読者に予期せぬ精神的な負担を与えることがあります。
読者は、次に何が起こるのかを予測しようとする自然な傾向を持ちますが、『ボボボーボ・ボーボボ』はこれを常に裏切ります。
ギャグ漫画とはしばしそういうものだと理解はしていますが、この作品は度を超しているので注意です。
予想を裏切るストーリーライン
『ボボボーボ・ボーボボ』の最も際立った特徴は、読者の「多分こうなるだろう」という予想を繰り返し裏切ることです。
この予期せぬ展開は、一見すると読者を疲弊させるかもしれませんが、実はマンガの面白さを大いに高めています。この独特のアプローチは、読者に新しい視点を提供し、マンガの深い側面を探求するきっかけを与えます。
つまり、ハマりさえすれば面白いのです。
ただ、少しでも真面目に読もうなどと思ってしまうと、脳がバグることでしょう。
人類がこの思考に追いつくにはまだ時間が必要です。
『ボボボーボ・ボーボボ』の深い側面
ギャグの連続の中には、社会的な風刺や人生の教訓が隠されていることがあります。
『ボボボーボ・ボーボボ』は、その非凡なストーリーテリングを通じて、読者に深い思考を促すことがあります。
このマンガは、見た目に惑わされず、物事の本質を見極める重要性を教えてくれます。
という風にこの作品を見ることも出来ます。
果たしてそういう意図が明確にあるのかというと、そうではないような気もしますが。
時に残酷な現実を突きつけてくるスタイルもあるので、それが作品に深み(?)を持たせる場合があります。
結論
『ボボボーボ・ボーボボ』は、単なるギャグマンガ以上のものです。
その表面的なカオスを安易に摂取しようと思うと、想定とは違う反応になることでしょう。
このマンガを読む際には、表面的なものを超えた内容を楽しむ心が重要です。
『ボボボーボ・ボーボボ』は、私たちに予期せぬ形で深い影響を与える作品なのです。
なので、疲れたときに気軽に読む作品としては少し難易度が高いと判断します。
ただし、もう既読の人が再び読む分には良いのではないでしょうか。
以上、『ボボボーボ・ボーボボ』に安易に手を出した者の感想でした。