焼魚あまね
「今回はエリオル君にお越しいただきました、ぱちぱちぱち~」
赤魔ヶ原エリオル
「ここはどこだ!? そして、お前は……焼魚あまね!」
焼魚あまね
「覚えていてくれたんだね! そう、焼魚あまねちゃんだよ♪ ここは夢の中だよ。だからここで起きたことは目が覚めれば忘れてしまうのです」
赤魔ヶ原エリオル
「ゲーム制作者お得意の都合の良い設定か。その設定なら本編の俺には影響がないからな」
焼魚あまね
「うん……、そう理解力が高いとこっちは困惑してしまうけど、そういうことなのです。ということで、今回から作中のキャラクターにインタビューして行きたいと思います。前回までも、エリオル君とプランクちゃんについてざっくり紹介したけど、まだまだ足りないなと思ったので」
赤魔ヶ原エリオル
「まあ答えるけど、制作者なら俺に聞かずとも知ってるんじゃないのか?」
焼魚あまね
「いや、まあ……それを言いだしたら何も出来なくなるので。一応、これからゲームをプレイすることになるであろう方々に向けての情報発信という意義があるのでですね……」
赤魔ヶ原エリオル
「だよな(理解)」
焼魚あまね
「そうなのです(感謝)。では、早速ですが簡単に自己紹介などしてもらえるかな?」
赤魔ヶ原エリオル
「赤魔ヶ原エリオル。紅月村に住む吸血鬼の末裔で、世界を変革するほどの力に覚醒する時を待っている。それが俺だ」
焼魚あまね
「へぇ……、そういう設定なんですね」
赤魔ヶ原エリオル
「設定とか言うなよ。こう……なんというか、分かるんだよ。いつか覚醒するなぁって……。それを中二病だと思われようが、別に気にしないし……」
焼魚あまね
「自覚がある分ご本人も複雑な心境みたいですね。まあ、これ以上は突っ込まないでおきましょう。ではその特殊な部分は置いといてですね、現状はどうなんですか?」
赤魔ヶ原エリオル
「ニート?」
焼魚あまね
「なぜ疑問形?」
赤魔ヶ原エリオル
「一応高校生だけど、不登校だしその高校に席があるような無いような……。そもそも、その高校のカリキュラムを在宅でこなしているわけでもないし。勉強はネットさえ繋がっていれば出来るから、好きな分野の勉強を適当にやってる感じだ。だから、高校生なのかすら怪しいし、働いてはいないし働く気もないのでニートかなって」
焼魚あまね
「なるほど、引きこもりニートっと」
赤魔ヶ原エリオル
「そう改めてまとめられるとなんか嫌だな」
焼魚あまね
「ところがどっこい、事実なのですよエリオルさん!」
赤魔ヶ原エリオル
「帰っていい?」
焼魚あまね
「あ~、ダメです。すみません、気分を損ねるような発言をしてしまったのです。お詫びに賄賂的なものを何か……(ごそごそ)」
赤魔ヶ原エリオル
「いや、お詫びに賄賂とか意味不昧だし、夢の中で貰っても現実に持ち越せないでしょ?」
焼魚あまね
「それもそうですね、では賄賂はなしで。でも分かってきましたよ。エリオル君は順応するのが得意なようですね。良くも悪くもなるようになれというか、どうにもならないことは考えない主義なのです?」
赤魔ヶ原エリオル
「ちょっと違うかな。いや、そういうときもあるんだけど、ようは自分にとっての重要度で意識が変わるというか。例えばここでのやりとりなんかは忘れてしまうんだからそこまで重視してないわけで、事によっては俺でもやる気を出したりするぞ」
焼魚あまね
「なるほど、意外と器用なんですかね?」
赤魔ヶ原エリオル
「どうだろ? 自分では分からん」
焼魚あまね
「ふむ、年相応に自分の立ち位置について悩みつつも懸命に生きてるんですね。……ニートだけど」
赤魔ヶ原エリオル
「良いだろ別に。そっちだって、年相応って話なら中身おっさんなんだろ?」
焼魚あまね
「ななな!? や、焼魚あまねちゃんは元気で可愛い美少女なのです! おっさんじゃないのです!」
赤魔ヶ原エリオル
「むきになるなよ、おっさん」
焼魚あまね
「ぐぬぬ……、エリオル君め。覚えてろなのです!」
赤魔ヶ原エリオル
「夢だから起きたら忘れるんだろ? 覚えられないね、ふふっ」
焼魚あまね
「ふ~ん、まあ良いですよ、今回はこれで。次回はプランクちゃんですから、エリオル君のアレな話とか、恋バナとか聞いちゃうもん!」
赤魔ヶ原エリオル
「ちょ……なんだよそれ!? そんなの……プランクちゃんなら嬉々として話しそうじゃないか! こうなったらヒトに何とかしてもらおう。ヒトならこの夢の空間にも助けに来てくれそうな気がするし」
焼魚あまね
「それは困るのです。というわけで、タイムアップ~♪」
赤魔ヶ原エリオル
「ん……なんだか……急に眠く……、ダメだ……忘れちゃ……(すぅ……)」
焼魚あまね
「はい、というわけで今回のゲストは赤魔ヶ原エリオル君でした~♪ 次回はヘンリエッテ・プランクの予定なのです。まったね~!」
ふう、危ない危ない。
ヒトさんなら夢の世界にも介入してきそうだから、そうなる前にエリオル君には元の世界に帰ってもらったよ。これで安心♪
「吸ユニ茶番劇」4回目からはキャラインタビューと称して、作中キャラに質問しながら、その人物像に迫って行くよ。
夢の中だからこそ話してくれることもあるかも知れないし、逆に上手く聞き出せないところもあるかも知れないのですが、そこは頑張ってインタビューしてみるのです。
そうそう! 今回からまたアイコンと台詞の表示形式を変えてみたよ!
前より見やすくなったんじゃないかな?
作品の詳細はこちらの「吸血天使のユニット戦線特設サイト」をご覧くださいね。
それでは、次回もお楽しみに♪