GLOSSARY
紅月村
ある次元における日本の村。
吸血鬼に関する伝説があり、紅月村の住民にとっては噂に過ぎないものではあるが、お馴染みな話題となっている。
・紅月村の吸血鬼伝説
噂の域を出ないので詳細は不明。
かつてこの村で、とある吸血鬼による残虐的な吸血行為が行われ、月すらも紅く染めたという。
それが村の名の由来になっているのだとか。
赤魔ヶ原家の邸宅がある他は目立った建物はなく、小さな村である。
吸血鬼
ご存じ、吸血鬼である。
かつてはヨーロッパ各地に存在していた種族らしいが、現在はその血も途絶えてしまったらしい。
現在、一般的には空想上の種族という位置づけ。
・赤魔ヶ原家
紅月村に大きな邸宅を構える一家。
吸血鬼の血を引く一族、最後の生き残りとされている。
これはエリオルの父、エドガーが知る言い伝えによるもので、真偽は定かではない。
だ、エリオルは自身も吸血鬼だと信じ込んでいる。
・吸血鬼の力(赤魔ヶ原家)
代を重なるごとに吸血鬼の血は薄まっており、エリオルの父、エドガーの代で既に超常的な力は失われている。
強いて言うなら少々身体が丈夫だというくらい。
エリオルに至っては、普通の少年の域を出ない。
天使
ご存じ、天使。
神の使いであり、天上の世界で働く存在。神と人を繋ぐ仲介屋さん。
・天使の在り方
神に仕えることこそが天使の役割ではあるのだろう。
しかし、神に反論する天使がいないわけでもない。特に、上級の天使ほど神の存在と世界の在り方との間で苦悩する。単に従っているだけでは到達し得ない階級の存在ゆえに。
悪魔
ご存じ、悪魔。
元々魔界に生まれた者もいれば、神に背き堕天した者もいる。
後者の方が善の世界を知っているがゆえにたちが悪い。
・魔界の長
いわゆる魔王。
特に有名なのがサタン。かつては高名な天使であったが、天界側と交戦したのち堕天している。
大天使ミカエルとは因縁があり、サタン自身はその関係を今なお楽しんでいる。
神
ご存じ、神。
絶対的な力を持つ存在。
世界の創造から、あらゆる法則の設定まで自由自在。
しかし、ある程度形作ると傍観に徹する傾向にある。
世界の観測者であり、存在するだけで絶大な力が発揮されてしまう。
ゆえに、人間の世界に直接手出しをすることは世界の均衡を考えるとリスクが大きい。
・神の介入
神が人間世界に直接顕現、ないしは干渉することは様々なリスクをともなう。
ゆえに普通なら実行しないのだが、やると決めたらどんな手を使ってでも実行する、そういう力を持っている。
さすが神。
オリジナルグラム
とある神によって創造された万物の価値を査定し、位置づける装置とされるもの。
査定するだけでなく、その査定結果が万物に反映されているとするならばとんでもない代物である。
が、これによって万物の価値は安定化しているとも言えるのかもしれない。
ゆえに世界を管理する装置と考える事も出来る。
その強大な力ゆえに、オリジナルグラムの創造神は、その存在を他の神々にも秘匿している。
ただ一部の神々の間では噂程度に知られており、その存在を確信している神も存在するとか。
・オリジナルグラムの所在
これを扱える人間はいない。神々が手にすれば厄介なことになる。
そんな装置の隠し場所には、案外人間の世界が最適だったりする。
特に紅月村のような人口の少ない村はなお都合が良い。
四大元素ユニット
オリジナルグラムの創造神はそれをとある場所へ隠したが、神々相手に隠すには不十分だと考えたらしく、監視・守護するための存在も創造した。
それが四大元素ユニット、通称ユニットである。
火・水・風・土、四つの元素を司る存在であり、オリジナルグラムの安定性を察知する能力に優れている。
特殊な存在である一方で、守護対象に異変がなければわりと自由気ままに生活している女の子達である。
彼女らの間には強い絆があり、姉妹のような関係性を築いている。
・エレメンツルーム
赤魔ヶ原家の地下に存在する秘密の特殊空間およびその中に存在する部屋を指す。
そこはユニット達の居住区であり、四つある部屋の内部には別の時空が広がっている。
内装は各ユニットによって様々。
最悪神
悪を司る神、最悪神アンラー。
オリジナルグラムに興味を持っており、手に入れて暴走させることで、世界を崩壊させようと企てている。
大天使ミカエルを側近に配置していたが、その企てを巡って対立し、ミカエルには逃げられている。
・神界兵装
アンラーがオリジナルグラムを手に入れるために使役している兵器。
基本的には機械と生物が融合したような姿をしており、知能が上がるにつれて人型に近づく。
元はアンラーの力の一部であり、それを託された設計者によって設計されている。
吸血天使
その名の通り、吸血鬼と天使の力を併せ持つ存在。
吸血鬼は悪側、天使は善側の属性を持ち、双方は反発するため、この二つの要素が融合し安定化することなど普通ならあり得ない。
仮に吸血鬼と天使の間に子供が出来たとしても、無事に生まれてくる確率は限りなく低く、実現したのならそれは奇跡に等しい。
しかし、もし万が一そのような存在が誕生したならば、その能力は未知数であり、世界に変革をもたらすには充分すぎる存在となるだろう。
・鬼天封印
禁術中の禁術、鬼と天使がともに命を賭して行う封印術。
鬼の力と天使の力、双方に働きかけ力を封印する。
これを行う対象は、間違いなく「吸血天使」であるのだが……。