自称吸血鬼の少年、赤魔ヶ原エリオルは非現実的な世界に憧れを抱く引きこもりだった。 怠惰に日々を過ごしながら、刺激的な何かを求める矛盾を、エリオル自身も嫌というほど理解していた。 しかし、自分は何か特別な存在なのではないか? という期待を捨てきれない。 簡潔に言えば中二病というやつである。 そんなエリオルの前に、一人の美しい天使が降ってきた。 エリオルは困惑したが、求めていた非現実な世界の到来に、心躍る。 そして、謎の天使が、世界の破壊を企む最悪神・アンラーの暴走を止めようとしていることを知るのだった。 「何もかも任せろとは言わないが、でも……任せておけ。世界は必ず救ってみせる!」 天使に協力し、最悪神・アンラーと戦うことを決意するエリオル。 ユニットと呼ばれる特別な存在を仲間に引き入れ、 幼馴染みのプランクちゃんや天使、はたまた悪魔まで巻き込んだ壮絶な戦いが始まる。 エリオルは世界を守れるのか? そして、徐々に覚醒してゆくエリオルの力の正体は一体? 退屈な日常が波乱とともに彩られ、当たり前に存在していた日々の大切さに気づいたとき、 エリオルは驚異的な成長を遂げてゆく。 世界を守るため、守りたい存在のため。 エリオルは戦う。 可能性と希望に極限まで満ちあふれた少年の瞳に、世界はどう映るのだろうか?